LAKERS LEGACY

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泥沼化したシモンズ騒動。移籍先候補5選

シーズン全休も厭わない姿勢でトレードを望むシモンズ。しかし他チームから足元を見られる状況の中でもシクサーズはオールスター選手とのトレードでなければ動かないと強硬な姿勢をとっている。

このまま膠着状態が続くことはチームとシモンズ、両者にとってマイナスでしかない。近日中にシクサーズが妥協し、トレードが成立するということは考えにくいが、比較的実現する可能性が高いと思われるシモンズのトレード案を考えてみた。

 

1.ミネソタ・ティンバーウルブズ

シモンズの移籍先として名前が上がる回数が多く、強くシモンズ獲得を狙っていると言われている。しかしウルブズはトレードアセットとしてディアンジェロラッセル、アンソニー・エドワーズを含める気はなく、それがトレード成立を難しくさせている。第3のチームを絡める可能性もあるが、ここではシクサーズとウルブズの2チーム間でのトレードを紹介する。

シクサーズ獲得:マリク・ビーズリー、パトリック・ベバリーorトーリヤン・プリンス、ジョシュ・オコギー、ジェイデン・マクダニエルズ、ドラフト指名権

ウルブズ獲得:ベン・シモンズ

 

現状シクサーズがシモンズのトレードでオールスター級の選手を獲得し戦力維持もしくは戦力アップを狙うのは厳しく、ある程度の犠牲は払わなければならない。

このトレードではスコアラー、ベテランロールプレイヤー、若手選手、そしてドラフト指名権をいくつか獲得でき、イーストで競争力を保つことができる。

一方のウルブズはタウンズ、ラッセル、エドワーズをキープしながらオールスタープレイヤーをチームに加えることができる。

 

2.サクラメント・キングス

シモンズが移籍先の希望として出したカリフォルニアの3チームには入っていなかったキングスだが、念願のプレーオフ進出に向け、シモンズ獲得を狙っているとされる。オールスタープレイヤーはおらず、それに最も近いフォックスはアンタッチャブルな存在だ。しかしそれでもシクサーズが要求条件を引き下げるのならば、サラリーを合わせられ、良いアセットを提供することができる。

シクサーズ獲得:バディ・ヒールド、マービン・バグリーⅢ世、タイリース・ハリバートン、ドラフト指名権

キングス獲得:ベン・シモンズ

ヒールドはチームに不満を持っているとされ、シクサーズ行きに一時興味を示していたとされる。リーグ屈指のシューターであるヒールドはシューターを必要とするシクサーズにフィットするだろう。

ドラフト2位の実力をなかなか示しきれず移籍を望んでいるとされるバグリーⅢ世がシクサーズでブレイクする可能性もある。キングスにとって昨シーズン活躍した2年目を迎えるハリバートンを失うのは痛いが、シモンズ獲得のためならば放出も視野に入ってくる。そしてシクサーズはこれで先発PGを獲得できる。

 

3.インディアナ・ペイサーズ

プレーオフ返り咲きを目指すペイサーズもシモンズ獲得を狙うチームだ。7月にマルコム・ブログドンと1巡目指名権でシモンズ獲得を狙い、拒否されたが、シクサーズは現在そうも言ってられない状況にある。

ペイサーズにとって、サボニス、ターナーと並べた際どうなるかは分からないが、チームの核にできるオールスターのシモンズは良いオプションだ。

シクサーズ獲得:マルコム・ブログドン、TJウォーレン、ドラフト指名権

ペイサーズ獲得:ベン・シモンズ

即戦力となれる選手を最も獲得できるのはこのトレードだ。マルコム・ブログドンは平均18〜20点程度を期待できるPGで、スリーポイントも撃てるので、ディフェンス力低下は免れないが、エンビードとのフィットはこちらの方が上だろう。

TJウォーレンは昨年のバブルで大活躍したスコアラーで、現在負傷離脱中だが、復帰すれば大きな戦力になる。

 

4.サンアントニオ・スパーズ

トレード交渉が頓挫したと言われているが、連続プレーオフ進出記録が途切れ、プレーオフ返り咲き、そしてチームの中心になれるプレーヤーを欲しているスパーズにとってシモンズはまさに喉から手が出るほど欲しい人材だろう。

何年経ってもシュートの改善が見られないどころか、そもそも試合で打とうとすらしないシモンズのジャンプシュートもポポビッチHC率いるスパーズの元なら改善の期待が持てる。(ポポビッチHCが以前シモンズについて言及した際、シュートがなくてもエリートレベルといったことから、シュートを打たせようとはしないかもしれないが。)

シクサーズ獲得:デジョンテ・マレー、サディアス・ヤング、デビン・ヴァセル

スパーズ獲得:ベン・シモンズ

これによってシクサーズは、プレーメイクでは数段落ちるものの、ディフェンス力の高い先発PGのマレー、優秀なベテランロールプレイヤーのヤング、そして期待の若手3&Dのヴァセルを獲得できる。

 

5.ポートランド・トレイルブレイザーズ

リラード・マッカラム体制になってから5年目を迎えた今シーズンもここ5年で4度目となる1回選敗退に終わり、31歳になったエース、リラードはチームに補強を求めるコメントを残したが、このオフのチームの動きを見ると、贔屓目に言っても優勝を狙うチームの動きとは言い難い。

リラード、マッカラムと小柄なガードを2人並べる体制はしばしばディフェンス力の低さを指摘され、プレーオフで勝てない要因だと言われている。シモンズ獲得で全てが解決するわけではないが、チームも改革の時が来たのではないだろうか。

シクサーズ獲得:CJ・マッカラム、ドラフト指名権

ブレイザーズ獲得:ベン・シモンズ

シモンズ加入はリーグでも下位のブレイザーズのディフェンス力を高め、リラードのプレーメイク面での負担を減らすことができる。シクサーズにとってはディフェンス力低下は免れないが、シュート力が高く、非凡な得点力を誇るマッカラムはエンビードとの良いディオになるだろう。

 

シクサーズはシモンズのトレードを遅めて試合欠場による罰金、契約違反によるサラリー未払いを通してシモンズのサラリーを回収し、シーズン途中にチームに不満を持ち始める可能性があるリラードやビールのようなスーパースターとトレードすることを理想のシナリオにしているかもしれないが、現実はそううまくいくだろうか?

シクサーズプレーオフに出れたら成功のチームではない。昨シーズンは東の3強に挙げられるなど、優勝を目指しているチームなのだ。

そんな勝利を目指すチームが不穏分子を抱えたままシーズンを迎えるのだろうか?シモンズのトレードを遅らせ、そしてシモンズの価値が下がったことにより見返りが少なくなると言うのが最悪のシナリオだ。

勝利への執着が人一倍強いエース、エンビードは27歳と全盛期真っ只中。チームの中心である彼はチームの動向を注意深く監視し続けるだろう。このチームは優勝できるチームなのか、と。

いずれにせよ、シクサーズが難しい舵取りを迫られていることは間違いない。